[ 南海・和歌山港線 水軒紀行 ]
平成14年5月17日
平成14年(2002年)5月25日(土)に南海・和歌山港線、和歌山港ー水軒間が廃止されることになりました。
当日は、「さよならイベント」が催されるようでしたが、私のようなロートルが走り回るのも気が引けますので、5月17日
(金)に思い切って訪ねて来ました。
時刻表を調べましたら、和歌山市→水軒は1日2往復で、和歌山市発 9:16 と 15:20 です。
朝の時間は一寸無理なので、和歌山市発 15:20 に乗車することにし、難波発13:45発和歌山港行特急「さざん」に乗車
しました。
8両編成で前4両は座席指定車(10000系)、後4両が自由席車(7100系)です。平日の昼間なので自由席に乗りました
が、発車時乗車率80%位でした。
最後部で景色を見ながら、和歌山市着 14:46 で、下車後駅員に水軒行の発車ホームを確かめると、7番線ということ
でしたので、付近で待機です。
やがて、14:56 和歌山港から折り返し「水軒行」になる電車が入ってきました。7100系の2両編成です。
運転手が、方向幕を変え、ハンドルを持っておりてきましたので、線路に降りて写真を撮りたい旨頼みましたら、親切
に付き添ってくれました。 まず、和歌山市駅での写真です。
10000系(特急「さざん」)    (和歌山市駅)
(モ)7187(水軒行後部)     (和歌山市駅)
側面方向幕
(ク)7967(水軒行前部)     (和歌山市駅)
15:20 定刻発車です。やはり10名位カメラを持ったファンが乗り込みました。一般客も10名位です。
単線ですが和歌山港駅までは存続ですので景色を見ながらレールの音を聞いておりますと、前年夏、やはり廃線予定
の名鉄を訪ねた時のことを思い出しました。
やがて和歌山港駅に着きすぐ発車です。これからが廃線になると思うとやはり感無量です。
1日2本、雨上がりとあってレールが錆びております。
和歌山港ー水軒間 (水軒駅手前)
和歌山港ー水軒間
15:30 水軒駅到着です。6分で折り返しですので写真撮影が慌しいです。
電車と駅周辺を、急ぎ足の写真撮影で、汗だくになりました。
以下、水軒駅での写真です。
(モ)7187+(ク)7967      (H14-5-17)      (水軒駅にて)
水軒駅にて
  水軒・駅名板     (キロポスト=69.940km)
水軒駅終端部
水軒駅の突き当たりに見えるランガー橋は、和歌山南港貯木場の入江に架かる橋梁です。この辺りは広大な海上貯木場
で、その昔は紀州産の大木が貯木され、栄えたことが窺われます。水軒駅はその貯木場からの木材の積み出しと、そこで
働く仕事師達の乗降の為に存在したようです。
ゆっくりと名残を惜しむ間もなく、折り返しで和歌山市に戻り15:46着、16:00発の難波行急行で大阪に帰りました。
後日、営業最終日に入手しました水軒駅の入場券です。
表面
裏面
以上で、南海・和歌山港線の水軒紀行を終わります。