[ 広島電鉄・路面電車 ] (H19-5-19)
平成19年5月18日に、下関で、中学の同窓会が開かれました。過去、平成14年の時は、翌年に姿を消す「クモハ
42001」を、小野田線に訪ねましたが、今回は、広島電鉄の路面電車を、ゆっくり訪ねることにしました。折角、機会
が出来ましたので、3ヶ所ある車庫も訪問したいと思い、厚かましくも、本社にお願いしてみましたら、幸いにもお許し
を頂けました。
というような経過で、当初、4時間位の訪問時間を予定していたのですが、急遽、午前の時間を繰り上げ、午後も
帰りを遅らせて、約6時間半、広島の市内を乗り歩きました。その時の、ご報告です。
まず、カメラに収めた電車をご覧いただきましょう。辿った経路は、下方に路線図とともに記載しておりますので、
ご参照下さい。
今回、広電の路面電車を乗り歩いて感じたことは、広島では、路面電車が、市民の足となり、多くの人に愛されて
いるな、ということでした。ひっきりなしに、走っている電車が皆、座席定員一杯か、それ以上の乗客で、停留所毎の
乗降に活気がありました。役所や、公共施設、病院、商業施設などが、停留所のすぐ近くにあり、大変便利ですし、   
地下鉄や高架の駅と違って、平面的に行動が出来ます。そういった意味で、多くの市民が利用していることが、頷け
ました。路面電車は、高齢者社会に適応した、優しい鉄道だという感じを強く受けました。
原爆の被災地広島の復興は、この路面電車に負うところが大きく、路線網にうまくマッチした施設の分散が図ら
れていると思われます。京都、大阪、神戸など関西大都市からの移籍電車が、まだまだ活躍しておりましたが、それ
らの都市に、市電が存続していたら、都市の発展が、又違った繁栄をしていたのではないかと、いろいろ考えさせら
れた1日でした。
電車一日乗車券
[ 路線図 ]
(「広島電鉄ホームページ」より)
今回の行動経路は、次のとおりです。
広島駅→(5系統)→広島港。  広島港→(3系統)→広電本社前。・・・(千田車庫訪問)
広電本社前→(7系統)→十日市町(のりかえ)→(8系統)→江波。・・・(江波車庫訪問)
江波→(6系統)→土橋(のりかえ)→(2系統)→商工センター入口。・・・(荒手車庫訪問)
商工センター入口→(2系統)→紙屋町西。・・・(「アストラムライン」県庁前ー白島往復)
紙屋町東→(6系統)→広島駅。
戦前製の被爆電車が、未だに活躍していることは嬉しい限りです。
又、京都、大阪、神戸の市電が、現役で頑張っていることにも、感銘をうけました。車庫を訪問させて頂けたお蔭
で、車輌一車一車が大切に取り扱われていることが、肌で感じられました。今後も、大切にしてもらって、それらの
車輌の寿命が、少しでも長びくことを、願ってやみません。
お世話になりました広電の皆様に厚く感謝するとともに、会社の益々のご繁栄をお祈りしたいと思います。
(平成19年7月1日記)